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zoom RSS 劇団 群馬中芸 秋のこども劇場 新作「 どんぐりと山猫」公演

<<   作成日時 : 2014/10/10 13:43   >>

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短期間のお知らせのまま当日を迎えた劇団の新作発表公演は、10月5日の日曜日に行いました。
台風の影響による雨が朝から降り続く肌寒い日でしたが、この度も大勢のみなさんが未来スタジオへ足を運んでくださいました。

生まれた赤ちゃんを抱いたお母さん、今日はどんな劇をやるのだろうと好奇心に満ちた目をくりくりと動かし、賑やかにホールの中を駆け回るこどもたち、交流のある保育園の職員さんは中芸の新作はどうだろうかという様子で、そして電車を乗り継いで遠くから来られた方などでにぎわうスタジオは、劇場としての本来の顔を取り戻していくようでした。

また、合羽姿で駐車場の誘導を手伝ってくれたお父さんや若者たち、受付や売店、食堂の準備に早朝から駆けつけてくれたみなさん、公演に協力してくださった多くの人びとに支えていただきながら‘秋のこども劇場’を開催することが出来ました。
劇団員一同、心より御礼申し上げます。この度も誠にありがとうございました。

当日の公演の様子です。

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群馬中芸は創立時から宮沢賢治を舞台化してきました。
この20年ほどは賢治童話を原文のまま語り演じる‘イーハトーヴォものがたり’シリーズとして、『やまなし』や『とっこべとらこ』『なめとこ山の熊』『注文の多い料理店』『雪渡り』などを取りあげて、その高潔ともいえる宮沢賢治の文学世界をどのように演劇化することができるか模索し舞台化を試み続けてきました。

そしてこの度は『どんぐりと山猫』を俎上にあげました。

めったに見ることのできない山猫から届いた手紙。 東をめざしてひたすら進んでいく一郎少年。 道中で出会う森の生き物たちとのやりとり。 暗いカヤの森をぬけると金色の草原が広がり、そこで出会うおかしな男・馬車別当との会話。 とうとう姿をあらわす山猫。 やがて人間の男の子の前で繰り広げられる、童話の中でも一番想像力を掻き立てられるどんぐり裁判の光景やそのてん末。 黄金のどんぐりをお礼にもらい、きのこの馬車で家へと送られる一郎など、どの部分をとっても読み手が十人十色に情景を思い描くことのできる「どんぐりと山猫」。

劇団の座付作者、演出である中村欽一さんと団員とが舞台化に挑む中、唯一の道しるべになったのはただ宮沢賢治の原文だけでした。
そして、劇中の音楽を作曲してくださった本庄市の音楽教諭・中村忍先生や、どんぐりたちのガヤガヤさわぐ声を吹き込んでくれた桶川市のいなほ保育園学童組のこどもたちによる声の効果音に大いに救われて、この夏中諸事情により難航した稽古はようやく一つのかたちとして劇場公演でお披露目するまでに漕ぎつけることができました。

私たちの試行錯誤のどんぐり裁判の行方は観る側のみなさんにどう伝わったのか。

〔劇団が直接伺った感想〕

 こどもたち
 ・どんぐりの声が誰の声か全部わかった(いなほ保育園のこども)
 ・山猫が出てきたのがとても怖かった
 ・裁判のところはよくわからなかった
 ・どんぐりがおいしそうだった
 ・馬車が空を飛んでいるようにみえた

 おとなたち
 ・どんぐりがたくさんいる感じがした
 ・照明や音響が控えめでゆったりとした劇の感じがかえって新鮮でリフレッシュできた
 ・人形操作など気になるところはあったが、汚れのない感じがよかった
 ・音楽がよく聞こえず活かされていなかった


おおむね好意的にとらえてくださる人が多かったようでした。
会場条件に合った音響操作にいつも課題を残してしまいます。

演出が追及する賢治文学の内容理解、童話の中に暗喩される人間の社会構造、あぶりだされる人間像、山猫に込められた大人の狡さや権威主義、自然と交感するこどもの純粋性や大人の茶番劇を見抜く鋭さなど、この童話から感じとることのできるものを、演劇を通して一つの表現をするという試みは、まだまだ途上にあります。
これからも模索し続けてゆきます。

まだ十分に広く公開できませんでしたので、今後も「どんぐりと山猫」の上演の機会を設けたいと思っています。
また、観劇の場を検討されている方はどうぞ劇団までお問い合わせください。

秋のこども劇場においでいただいたみなさま、どうもありがとうございました。










以下は本題と関係のない話題です。

〜〜ねこ団ブログ〜〜

《さよなら クロ》

中芸は未来スタジオに事務所を間借りしている劇団。
スタジオには二匹の捨て猫からはじまる‘ねこ団’があった。
A子、B子と名付けられた二匹のメス猫は、劇団員にかわいがられ、やがて家系をつくっていった。
全盛期には松の木に果実のように連なって、朝エサを運んでくる人間を待ち構えていたものだった。
とうとう10年前にはその当時の女番長・シロペンとその一族が劇団の新作芝居の主人公になった。
シロペンは器量悪しの三毛猫だったが、男前な女ボスで、巡回する野良犬軍団さえ体を張って追い払った。
そんなシロペンもとうとう力尽き、オスどもはふらふらと蒸発。
あわやねこ団史も尽きるかと思えた頃、一匹の真っ黒な子猫が毛を逆立てながらも何か食わせろとスタジオに迷い込んできた。
お役御免と思っていたエサ運び係、よくみるとその子猫は女の子だった。
黒いからクロとか、くーちゃんとか呼ばれてかわいがられ、凜とした勇敢なメス猫に成長した、、、、としみじみする間もなく、翌春には5匹の子猫を産んだ。それはみんな女の子だった。
そして、一年に二回クロと娘たちは子どもを産み、やれ可愛いが、ああ困ったと、劇団のエサ運び係はてんてこ舞いだった。
しかし、赤城野の自然は厳しい。
やがて起きた東日本大震災と前後して、仔猫やクロの娘たちが次々にあの世へと旅立っていった。
とうとう一匹になってしまったクロ。
それから三年が過ぎ、風邪を引いても自力で治し、動物病院ではじっと静かに我慢して治療を受けた。
エサ運び係になつき、よく甘える人間好きの性格だったが、今年の初夏のどに腫れ物が出来、今回ばかりは助からなかった。

A子B子の直系シロペンとクロが産む子は似ていたから、クロも初代の子孫だったのかもしれない。
猫はネコ科らしく、群れはメスを中心につくるようだ。
どの代のボスも勇敢で賢いメスたちだった。
この8月、劇団員が新しい劇を作っていた時、スタジオから姿を消したクロ。
残念だが、ねこ団は幕を閉じた。

A子、B子、シロペン、クロ、みんなありがとう。ごくろうさまでした。














 



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