劇団 群馬中芸 

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zoom RSS 2014年を振り返って  −丸山亜季先生、久保田穣先生、ありがとうございました−

<<   作成日時 : 2014/12/28 13:51   >>

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しばらくぶりにブログ記事を更新します。


2014年の劇団活動を、今年も多くの方々に支えていただきながら、無事終了することができました。
この一年間舞台でお会いしましたみなさまに心から御礼申しあげます。


“学校行事の精選”で、年々演劇鑑賞教室を行う自治体や学校が少なくなり、必然的に劇団も学校教育の中で創作劇を上演する機会は減少する一方となりました。
さらに、全国規模で事業を展開する大劇団は、地域一帯の小学生を大きなホールに集めて、スペクタクル劇やミュージカルを全国各地で上演し、地域の小学校はその抽選に当選待ちをするという実情もあります。

群馬中芸は今年の後半になって県内各地の小学校を中心に数十日の演劇公演の機会を得ることができました。

体育館内で出会う現在の子どもたちは、6年間の学校生活の中で数回めぐる芸術鑑賞の機会を楽しみにしている子どもも大勢います。あるいは、全く生の演劇に触れる機会のなかった子どもたちもいます。

私たちは毎回開演の直前まで、今日の子どもたちはどんな様子だろうか、興味を持っているだろうか、疲れていたり、眠そうにしている子はいるだろうか、幕が開くつかの間、緊張がはしります。

演劇鑑賞教室で訪れる地域それぞれに、また学校ごとにその日の雰囲気はことなるので、同じ上演作品でも毎回劇が終わるまで予想通りに事が運ぶことはありません。

最初から最後まで熱心に楽しそうに劇をみて、反応の声や歓声があがる舞台になると、私たちも力を得ます。
ところが、俳優が精一杯演じていても、始終子どもたちの集中力を劇に向かわせることができない公演や、とても静かに観ている子どもたちが劇をどう見とっているのか手応えがつかめないという日も生まれます。


私たちの舞台は場面転換の少ない、視覚的効果も音響効果も控えめな、素朴で拙い演劇世界ですので、いまの小学生たちには物足りなさを感じさせることもあると思います。

それでも、体育座りをして最後列で観ている六年生までが、へんてこな聞き慣れないことばを発する大人たちのやりとりをじっと見つめていてくれたのだと、上演が終わった後に気づかされることも度々ありました。

後日劇団に、異年齢の子どもたちそれぞれが感じるままの個性的な感想を行事を担当された先生が送ってくださることがあり、その感想文を拝読中、めざましくユニークな感性を持った子どものことばに出会うと、心から嬉しくなりました。
観劇直後の劇的効果なのかもしれませんが、子どもたちが自分のなかに思い描いたイメージは、時を経て劇の内容が記憶の中で薄れていっても、舞台の一場面が心のどこかに残っていてくれたらいいなと思わせられます。

そして、よりよい舞台を子どもたちに届けられるよう、これからも努めてまいります。


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                   嬬恋西小学校にて「どんぐりと山猫」公演




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                   「ゆめみこぞう」




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                   「なめとこ山の熊」




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                   「パナンペ ペナンペむかしがたり」




私たちは小中学生の他に、同じレパートリーを保育・幼稚園の子どもたちにも観てもらいます。
今年も県内外の保育園にて公演の機会を多くいただきました。

「カエルの豆太」は今年11月16日に逝去された作曲家・丸山亜季先生の音楽ということもあり、関西から東北地域まで舞台を向かわせていただきました。
保育実践をするみなさんから、こちらの方が新鮮な感銘を受けることばかりなのですが、そこで出会う子どもたちは豊かな感性と明るさ、やさしさや落ち着きを持ち、うつくしく輝いている子どもたちばかりでした。

丸山亜季さんと、ご主人で作家の故・木村次郎さんは劇団の創立時から創造活動の強力な助言者でした。
亜季先生は91歳で亡くなる数日前まで、保育園の音楽リズムでピアノを弾かれていたそうです。
最期まで亜季先生らしい颯爽とした生き方を貫かれたのでした。
その喪失感は大きいですが、群馬、埼玉、そして全国中に音楽教育実践を受け継ぐ人々もまた大勢おられると思います。

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                    昨年の劇団創立50周年の集いにて

未来スタジオには昨年5月の劇団創立50周年の集いで音楽教育の会のみなさんの合唱にピアノを弾いてくださったのが最後となってしまいました。

亜季先生、長い間ご苦労様でした。こんな言葉を申しあげるのもおこがましいですが、ほんとうにお疲れさまでした。そして、長い間劇団を音楽面で支えていただき、ありがとうございました。




そして、詩人であり優れた教育者の久保田穣先生が長く肺気腫による闘病を続けて後、12月21日に亡くなられました。
久保田先生もまた、劇団にとって大切な精神的助言者のお一人でした。
劇団の座付き作者の中村欽一さんの同い年の良き理解者でもあられた方でした。

現代社会を鋭く見抜き、時に警鐘を鳴らし、知性により人間社会の弊害を乗り越えようとする生き方の姿勢に多くの人々が教えを受け続けました。
何よりも、子どもから大人まであまねく人々の可能性を信頼され、人としてのあたたかさ、優しさ、強さがお人柄の根底にありました。
徒党を組まずいつも凜とした、そしてとても繊細な方でもありました。

この夏劇団が中村さんとつくりだした新作・宮沢賢治の「どんぐりと山猫」をご覧いただくことを願い、先生もご覧になることを楽しみにしていてくださったまま、叶わずに逝かれてしまいました。

久保田先生が遺された詩や数々の文献は、詩集や同人誌、機関誌として発刊され、目に触れることができます。
わかりやすい平易なことばで、私たちに語りかけてくださった久保田穣先生。
心から哀悼の意を表します。
先生、ありがとうございました。

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                    創立50周年の集いにて

 


惜別のつづいた2014年、そして、今年も多くの子どもたちに舞台で出会うことができました。


平和教育とは、うつくしいものをうつくしいと感じる心、醜いもの、嘘や虚偽を見抜き、自ら考える力を子どもたちの心の内に育てることであるという、久保田先生の教えを胸に抱き、新たな年を迎えたいと思います。


今年一年お世話になりましたみなさまにこの場を借りまして、重ねて御礼申しあげます。
2014年も変わらぬご支援をいただきありがとうございました。

来る新年がより良きことの多いことを願います。



                         劇団 群馬中芸






劇団ブログは思うように捗りませんが、来年もどうぞおつきあいいただけましたら幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。






























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